プライベートバンク・オフショアの概要(プライベートバンク・オフショアとは?)
本来オフショアとは、「沖合い」を意味しますが、近年日本ではオフショアを「海外」の意味で使うようになりました。とりわけ金融の世界では歴史的、環境的事情により、非居住者(外国人)に対し、租税環境を優遇している「国」や自治権を持った「地域」のことを指します。またオフショア金融機関のほとんどが、タックスヘイブン(租税回避地)に拠点を構えています。タックスヘイブンの国にある口座、投資資産、資産および会社の収益のほとんどは非課税になります。しかしオフショアを使う理由はそれ以外にもたくさんあります。
個人および法人にとって、オフショアのメリットとして以下のことがあげられます。
- プライバシーの保護
- 税制上のメリット
- 資産の保護
- 規制に関するメリット
歴史的にみて日本人は土地に対するこだわりがあるということはあるのですが、近い将来、この考えも変わるに違いありません。現在の相続等の税制や今後の地価動向等いろいろなことを考えると、土地本位の考え方は相対的に資産を減らすことにつながります。ここでは詳しく述べるスペースもありませんが、今後地価は下がり続けるでしょうし、固定資産税等の税負担や世界的にみても高率の相続税等を考えると、土地は保有し続けることにコストがかかりすぎ、それに見合うプロフィットはあまり期待できません。今、日本人の資産の約70%は不動産ですが、欧米では不動産が占める割合は2割程度で残りは金融資産です。
今後、多くの土地持ち資産家は土地を保有し続けることの意味について再考するときがくるでしょう。そのときにどのような提案ができるか、またそのような提案をできるクライアントのベースがすでに出来上がっているかが、日本におけるプライベートバンキングがターゲットとする顧客層の囲い込みに成功するか否かの鍵となると思われます。
プライベートバンク・オフショアの関連書籍
オフショアを利用した個人資産家の海外投資入門
内容的には古くなった感は否めませんが(98年出版)、海外への投資のスキームについてはわかりやすく説明しています。
THE OFFSHORE MANUAL & DIRECTORY
おそらくオフショア投資についてこれだけの内容の本は日本ではない、と言い切ってもいいでしょう。イメージとしてはプライベートバンカーのマニュアルといったもので、一般資産家には必要ないかもしれません。それにしても専門家にとっては30,000円でこれだけの情報は安いと思います。
欧米資産家に学ぶボーダーレス時代の資産運用法
資産を保全する、という基本的なポリシーのもと、欧米資産家はファミリーオフィスやプライベートバンクを活用してきた。この本は私の知りうるかぎり、ファミリーオフィスについて、あるいはプライベートバンク、信託の活用など、欧米資産家の資産保全方法について一番わかりやすい本といえます。
資産家・金融マンのためのプライベートバンキング入門
この著者の本でいえばプライベートバンクについてはもう1冊「プライベートバンキングの時代」(近代セールス社)という本があるが、お勧めはこの「プライベートバンキング入門」のほうです。特に、オフショア金融センターの活用、日米租税制度の違いを活用したクロスボーダーエステートプランニング、トラストの活用、海外生命保険の活用、統合プランニング、といったところはわかりやすい。入門となっていますが、資産家に対する提案として、本書の内容のことができる邦銀はまだ少ないでしょうね。
プライベートバンク・オフショアに関しては検索エンジンも便利です。

