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両建て

両建ての概要(両建てとは?)

両建てとは、同一通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同一単位持つことをいいます。例えば、USD/JPYの場合、USD/JPYを1万ドル買いポジションを取り、同時に1万ドル売りポジションを取ることをいいます。両建てすることによって、その通貨ペアから生じる為替差損益がゼロとなります。

USD/JPYを1万ドルずつの例ですと、両建てしてから1円円安が進んだ場合、買いポジションでは1万円の為替差益が出て、売りポジションでは1万円の為替差損が出ますので、合計するとプラスマイナスゼロとなります。為替差損益が出ないので、一見、何の意味も無さそうな取引に見えます。実際、両建ては意味の無い行為、顧客にメリットの無い行為として、両建てポジションを持つことができないFX会社もあります。


両建てのメリット

両建てした場合のメリットとして、例えば最初はUSD/JPY買いの片張りをしていて、「ちょっと逆に相場が動きそうだ」と思った場合、そこで両建てにしておくと、思惑通り円高になった場合、頃合を見て両建てのために売ったドルを買い戻すと、その分だけ利益が出ます。上記とは逆に、相場が急落した場合には、一旦損失の拡大を食い止めるため、両建てにして、ゆっくり様子を見ることができます。おまけとして、心理的に、損切りしていないので、「まだまだ俺は負けてないぞ!」という気分になれます(笑)

また、税金の関係で、両建てを有効に使い、利益の繰り延べを行うことができます。(詳しくは後述)


両建てのデメリット

両建てした場合のデメリットとして、スワップ金利がマイナスになります。(くりっく365等、買いと売りのスワップ金利が同じ場合を除く。)大抵、スワップ金利は買いのプラス金利の方が売りのマイナス金利よりも低くなっています。なので、両建てすると、為替差損益はゼロとなるのですが、両建てしている期間、マイナス金利がかかり続けることになります。(スワップ派としてはあまり嬉しくない状況です。)

また、両建てすると、売り買い両方のポジションに対して証拠金が必要になってしまいます。資金効率の面から考えると、両建てにするのなら、すべてのポジションを手仕舞いしたほうが明らかに有利です。


両建ての上手い利用方法

上記のメリット、デメリットを考えると、私はよっぽど上手い人で無い限り、両建てはあまりやらない方が良いのでは?と思います。買いポジションを持っていて、下がると思ったらその時点で利益確定or損切りした方がスワップ金利や資金効率の面からして有効だからです。ただ一点、税金対策の面では両建ては有効だと思います。

個人の場合、年末に大きく利益が出ていて、そのままだと過大な税金がかかってきてしまう恐れがある場合に、下記のようにして利益の繰り延べをすることができます。

  • 高レバレッジで売り買い同時に行い両建てポジションを作ります。
  • 上下どちらかに相場が動いて、片方は含み益、もう一方は含み損になります。
  • そこで、含み損になっている方のポジションを一旦決済し、損を現実化します。
  • その後すぐに同じポジションを建てて再び両建て状態にします。
  • そのまま年を越します。
  • 年を越したら、両建てポジションを両方決済します。

上記のようにすることで、年内の利益を圧縮し、翌年に持ち越せます。ただ、両建てにかかるコストとマイナススワップ金利を考えて、それでもなおかつ両建てを行った方が良いと計算してから実行しないと、結局は税金を払った方が安かった、なんていうことにもなり兼ねないので注意が必要です。


両建ての関連書籍

両建てに関しては検索エンジンも便利です。


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2007年09月29日 16:57に投稿されたエントリーのページです。

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