逆指値
逆指値(ぎゃくさしね)の概要(逆指値とは?)
指値注文は、「○円以下になれば買い、○円以上になれば売り」と言う注文でした。
逆指値とは、その名の通り指値の逆で、「
○円以上になれば買い、○円以下になれば売り」と言う注文です。
最近、株式投資でも逆指値が出来るようになってきて注目を浴びていますが、為替取引の世界ではずっと前から逆指値注文が出来ましたし、 為替取引には無くてはならないほど重要な注文方法です。
この逆指値注文をマスターするかどうかが「為替証拠金取引で成功するか失敗するかを左右する」と言ってもいいぐらい重要だと思っていますので、しっかり理解して使いこなすことをお勧めします。
と言われても、儲けるためには安いときに買って、高くなったら売るのが当たり前なのに、なぜこんな一見おかしな注文方法がそんなに重要なのでしょうか?
為替証拠金取引は株式などのように決まった時間に取引が行われるのではなく、基本的に24時間相場は動き続けています。そのため相場を監視し続けることは不可能です。
また、レバレッジをかけることにより、元手よりずっと大きなポジションを取ることが可能です。
ですので、より厳しいリスク管理とある程度の自動売買が必要になります。
逆指値を使いこなすことによって、これらが可能になるのです。
逆指値の使い方には大きく分けて次の3つがあります。
損切りのための逆指値
利益確保のための逆指値
トレンドキャッチのための逆指値
損切りのための逆指値
例えば、1ドル=110円で1万ドルを買ったとしましょう。
ドルを買ったということは今後ドルの価値が上がり、円の価値が下がる(ドル高円安)と予想したわけです。
予想どおり1ドル=115円と円安になれば、1ドル当たり5円の利益が出るので、1万ドル分で5万円の利益が出ることになります。
しかし、どれだけ慎重に分析して売買したとしても、予想が100%当たることはなく、予想に反して円高ドル安が進むということも起こります。
もし1ドル=105円になれば、今度は逆にトータル5万円の損が出てしまいます。
ここでとるべき行動は何でしょう?110円まで戻るのをじっと待つことでしょうか?
いいえ違います。最初の予想が外れたのですから、大怪我しないうちに決済の売り注文を出して、損失を確定させてポジションを閉じることなのです
しかし、105円で決済の売り注文を出すことはなかなか難しいものです。
損失を確定させたくないと思うことに加え、5円も下がったからこれ以上下がらないだろう、きっと戻るだろうという希望的観測が働いてしまうからです。
しかし、相場の世界において、これ以上下がらない、あるいは上がらないという保証はどこにもありませんし、むしろそのような期待は外れることが多いものです。
バブル崩壊の時にも多くの投資家が、いずれ戻ると信じて損失を拡大させてしまいました。
従って、損失確定を避けようとしたり楽観的な希望的観測をもつことは、ヘタをすると損失がさらに莫大になってしまい、取り返しの付かないことになってしまう可能性をはらんだ危険な考え方なのです。
ですので、110円で1万ドル買った時点で、あらかじめ「ここまで下がったら諦めてポジションを閉じよう」という価格に損切り(ロスカット)のための逆指値注文を出しておくのです。
たとえば、110円より2円安い108円まで下がれば売るという逆指値注文を出しておけば、108円まで下がった段階で売り注文が自動的に出されるので、2万円で損失が限定されます。
損失を確定するのは痛いものですが、もし売ることができずに1ドル100円まで下がれば10万円の損失になってしまったかもしれません。
「損は小さく、利益を大きく」が相場に勝つ必勝法です。
為替投資に限らず、投資で勝てる人は「損切りを確実にできる」人なのです。
「レートが戻るまでずっと待っていればいいじゃないか」という意見があるかもしれません。
もちろんそういう考え方もあります
ただし、それは最初にドルを買った時点からそのように考えていた場合に限ります
買った時から長期投資目的で、少々損失が膨らんでもずっと持ち続けるという方針だったのならそれでいいと思います。
しかし、最初はそう思っていなかったのに、下がってしまったから仕方なしに長期目的に変更するのは、避けるべきだと思います
ロスカットをしないでおいたところで、損が確定しないために損をしていないように見えるだけで、実際のポジションが評価損を生んでいることには変わりありません。
ロスカットをしないことは、いわば不良債権の先送りのようなものなのです。
また、為替相場は24時間動いていますので、相場を監視できない時に予想外に大きく相場が動いてしまう場合があります
特に欧米の重要な経済指標の発表などは、時差の関係で日本時間の夜中になってしまいますので夜中に大きく相場が動くことはよくあります
こういった時にも損失を拡大させないためにも、あらかじめ逆指値注文を出しておくことは有効です
利益確保のための逆指値
では、1ドル=110円で1万ドルを買ったとして、思惑通り1ドル=115円まで円安が進んだらどうでしょう。
さらに円安が進んで利益が増える可能性があるし、110円まで戻ってしまい利益が飛んでしまうと悩んでしまうのではないでしょうか?
いつ利益確定してポジションを閉じるかは非常に難しいです
早めにポジションを閉じて利益を確定することも非常に大事ですが、大きな利益を失ってしまう可能性もあります。
こういう時に使うのが、「利益確保」のための逆指値です。
たとえば115円の1円下の114円で逆指値の売り注文を出しておくのです。
そうすると、114円まで円高が進めば自動的に売り注文が出され、4円の利益が確定します。
そのまま110円まで戻ってしまい、せっかく得ていた利益を失ってしまうことを避けれるわけです。
そして、期待どおりに円安が進行し、120円までいけば1ドル当たり10円、トータル10万円という大きな利益を手にすることができることになります。
その際、お勧めの方法は常に現在のレートの少し下に逆指値を移動させておくことです。
例えば110円のときは109円に、112円になれば111円に、115円なら114円に、120円までいったら119円に、という具合に、円安が1円進めば、利益確保のための逆指値も1円ずつ切り上げていくのです。
これを「トレーリング(追跡)ストップ」といいます。
こうすれば常に急激な円高に対するリスク管理をしつつ、大きなトレンドに乗り損なうことなく利益を確保していけるのです。
トレンドキャッチのための逆指値
例えば1ドル=105円から107円で行ったり来たりしているようなときに、1ドル=108円を超えるようであれば、大きく円安に向かいそうだからドルを買いたいという場面があると思います
この場合、108円を超えてくれば、相場に乗り遅れないためにもすぐにでも買いたいわけですが、24時間相場の動きを監視しているわけには行きません
こういう時に使うのが、「トレンドを掴む」のための逆指値です。
108円で逆指値注文を出しておくのです
そうすると、ドルが108円を越えた瞬間に自動的に買い注文が出され、ドルを買うことが出来るのです
このように、逆指値を使うことによって、
チャンスを逃すことなく、
損失の拡大を防ぎ、
利益をしっかり確保
することが出来るのです
